これまで写心機(ver.1、ver.2)で、2度コラボレーションしてきたワンパク(1PAC Inc.)さんからお誘いあって、dotFes 2012 SENDAIに3度目のコラボレーションとなるデジタルインスタレーションを出展してきました!
今回のインスタレーションは、dotFesに合わせて新しく企画し造ったのですが、アイデアのスタートとしては、「Kinectを使わないインスタレーションにする」「たくさんの余ったデバイスを使う」という縛りでした。両社が短い開発期間と本業の合間をぬって、たくさんのアイデア出しと熱い議論を重ねました。そして完成したのが 「device organized table ver. face」略して「d.o.t face」です。
※動画は編集して後ほどアップしたいと思いますが、取り急ぎ画像で。
ストーリー
〜 不思議なテーブルがあり、その上ではデバイスが生き物のように振る舞います。今、iPhone5が発売されて使われなくなっていく古いiPhoneたちの声を聞いてみましょう 〜
テーブル型ディスプレイの上に4台のiPhoneが浮かんでいます。
iPhoneを振ったり回してみたりします。
iPhoneと連動してメッセージが出ます。
ディスプレイの幻想的なビジュアル、iPhoneのカメラのフラッシュライトと音が真っ暗な部屋に広がります。
開発技術
開発技術としては、iPhoneアプリはネイティブでCoreMotionを使い加速度や姿勢に応じて、カメラのフラッシュライトの点滅やCoreAudioで音の波形を発生させているのと、それと連携するディスプレイ部分はProcessingでジェネレーティブビジュアリゼーションをしています。iPhoneアプリとProcessingはUDPによるソケット通信です。
什器・設置
「暗くしたい」「ビジュアルをはっきり見せたい」というこだわりがあったので、パイプで立方体を作り、暗幕で四方を発砲スチロールで天井を囲みました。またディスプレイは60inchのプラズマモニタを持っていきました(おかげで搬入、組み立て大変でした。。。)
ちなみにKinectや赤外線センサー等、インスタレーションでは外光による影響を極力避けたいので、このような暗室セットはこれから使い道がありそうです。
ふりかえってみて
普段の業務と異なり、こういったイベント向けのインスタレーションではワンパクさんメンバーとコラボレーションしてテーマを考えアイデアを練り、短い時間で生み出していくので、毎度とっても刺激になります。
また、dotFes会場ではワンパクxDNP以外にも、それぞれ創意工夫がこらされたインスタレーション・展示があり、開発スタッフの方々と裏話的なお話を聞く機会ができてとても参考になりました。運営の方々、お疲れ様でした。